panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

何処へ 1966年





  深夜、ふと思い立ってテレビドラマ『何処へ』をウィキしてみると(?)、石坂洋次郎原作のこのドラマ、何度も映像になっている。しかもテレビだけでなく、映画にもなっている。学園ものだが、芸者も出てくる田舎の高校のはなしだった(はず)。
  写真は主人公の勝呂誉。その妻だった大空真弓(離婚)。大空先生は顔幅が広かったが、沖縄出身だった(のかあ)。大空先生の九段小学校時代の同級生岸田森。我輩のもっとも好きな俳優。キキキリンの元夫。早く亡くなった。そして勝呂先生の友人だったという山口崇(たかし)。勝呂先生の親友には他に石立鉄男がいるということで、当時を彷彿とさせる。皆大人な日本人だった。
  やはり我輩はテレビッ子だった。田舎の芸能通だった。いま思いだしてもぐっとくるほどなつかしいのは、しかし、ただ思い出のテレビ番組だったということだけでなく、幸福な家庭の記憶と結びついているからである。
  そういってしまうとこのブログをみているほうの側としては、不愉快な思いをするのだろうか。いずれにしても、我輩の最大の芸能関係情報の語り相手は実母(養母はいないといったらいない)だった。弟は無口で真面目だった。父も昔気質の男だったからテレビはみなかった。結局、引っ込み思案なのに愉快で面白い、同じような性格の母と、とめどなく田舎の芸能通同士として語り合っていた。だから、たまにその時代に戻りたい、と思う深夜なのである。・・・でもあのころはまだ小学生だったわけで、思えば変な小学生だった。