panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

おはよう!こどもショー


  愛川欽也が亡くなり、大きく特集番組が朝から組まれた。
  愛川欽也の濃いキャラをテレビでみると、若干辟易する方もあるかと思うが、思えば、昭和40年に始まるおはよう!こどもショー(日テレ系だったようだが、北海道ではどの局だったのか記憶がない。STVHTBだった?)のロバくんの声が彼だった。着ぐるみの声。着ぐるみなんて言葉も当時はなく(知らず)、小学生の我輩はその後もアニメの彼の声で育った。・・・ロバくんといえば、北海道の小学校の寒い校庭を思いださせるのだが、どうしてだろう?
  その後、高校入学と同時に(だったのかあ)TBSの深夜放送、伝説のパックインミュージックのキャスター?となって、キンキンはふたたび現れた。キンキンの名称はこの番組によっているのである。
  いずれも故人となった野沢那智(声優。アラン・ドロンの声)と林美雄(アナウンサー)と並んでよく聞いた。昔の高校生や大学生は深夜ラジオを聞く存在だったのである。ニッポン放送タモリビートたけしなどはカセットで録った。・・・どこいったのか。もっとも大切なものは人にあげるというのが我輩のディレンマである。きっと誰かのところにいって捨てられたのだろう。
  かくして有名になってからのタモリもたけしもキンキンも、我輩は興味を失ったのだが、その前に彼らの提供してくれた、いってみればアングラ精神は確実に受け継ぎ、いまにいたるということを考えると、夫婦ともに、画面に出てくるとくどいキャラではあったが、ロンパールームのウツミミドリ先生も含めて、冥福を祈り、感謝の念を捧げたい。
  我輩がたまにつぶやく、苦労おおかるローカルニュース、絢爛豪華、質素にして素朴というのは、実は林美雄アナウンサーのつかっていたセリフである。昔のアナウンサーは中味があった。・・・しかも林先生は高卒で就職したあとアナウンサーには大卒の資格がいると知って早稲田にはいったという、なんだかいまどきの上重だの上西だのとはまったく違った志の人物なのであった。学歴はお飾りではない。使ってナンボなのである。最後まで孤高な印象のあった林美雄先生は偉かった。しかしもう私の年には亡くなっていた。ほんとに中味のある人物から亡くなるとすれば、我輩もそろそろ、、、、、てことはないか。