panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

視覚文化論の著者が描く現代管理社会論


Platti-Cello Sonata-Sebastian Hess, Axel Wolf

  朝、最近は目覚めがはやく、起きてJ・クレーリーが下のような本を書いているということを、ネットのコロナ関連の記事で知って、意外の感に打たれる。『観察者の系譜』で名高い美術史家が管理社会論を発表していたのか。本の題名は『24/7』。

  副題が眠らない社会というのだが、要するに1日24時間週7日間単位で働くという現代人のあり方を批判しているわけである。20年?も前に、24時間働けますかあ♪♬とかいうコマーシャルがあった日本の方がおそらくクレーリーのアメリカよりもっと進んで、眠らない社会化しているだろう。

  その意味では、コロナ禍(しかしこの禍という漢字を出すために、わざわざ災禍と入れて、災の字を消すのだが、面倒だ)の今こそ、よく寝て管理社会に抵抗できる人は抵抗することが肝心かもしれない。

  もう我輩は、経済崩壊のほうを心配している。死者数は欧米と二桁違うのだから、抗体検査やその他の必要な検査を行って、基幹産業(飲食を含む)のどうしても働く必要のある人々を世の中に出すべきではないか。

  安倍政府がなーんにもしないので、これでは戦争に負けたのもうなづける。国家というものの何たるかをトップエリートたちが理解していないのではないか。いつまでも戦後だと思っている在野やそこかしかのリベラルな連中にも腹は立つが。

  でも早寝早起きで抗管理社会的健康をいまは回復しよう。今日はプラッティを用意した。バッハの生まれる前に亡くなった人だが、いい作曲家として知られるようになった。・・・ヨーロッパはこの時期、山のように、才能が開花したのである。古典派の時代なんかは目ではない。鼻でもない。口でもない。おでこでも耳でも、、、、、、。

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