panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

社会をつくるのは人である


  社会には社会の論理やメカニズムがある。これが社会科学の基本である。政治には政治の、経済には経済の。でもだからといって抵抗できないわけではない。基本は人である。メカニズムを打ち壊したり、うっちゃったりする力を個々の人間はもっている。ただそれを行使しないだけなのだ。
  状況の論理とか集団の論理とか、個人的都合とかいいながら、保守的な選択をする人が多い。そこでなにかを拒否すれば事態も未来も変わってくるのに、大半は非常に保守的である。機械的繰返しという意味をこえて、通常の人の選択は保守的である。
  保守的だから文化は維持されるし、社会科学には飯の種なのだが、それは人間として弱い人間が多いからでもある。強さというものが人には必要だと最近ますます思う。ニーチェのいう意味でも人は強くなければならない。
  だからといって野球選手とかプロレス選手とかアマレス選手になれというわけではない。むしろああいう手合い(!)こそが一番弱い人間だしね。
  ということで今日は逆転されたが、闘ったポキであり、敗北の甘い苦みをかみしめているのであった。
  多数決では勝ったことのないポキより世界中のあらゆる敗北者に愛を込めて・・・・。