panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

イスラム金融を読む

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 混沌のなか、わずかなスペースをつくって机にたどりついて、書いている状態である。結局監督のため日がな一日自宅にいるだけであり、いまや自分史的にはもっともファットな状態である。毎夜行くスーパー銭湯で判明した。ただ職人たちのやっていることを混沌たる別室でぼんやり見ているだけだから。見ているといっても見てはいない。

 そこで懸案であったイスラム経済について読むことにした。近代化の帰結としてのグローバル化は世界を新自由主義一色に染めているが、染めきれずに中国と対立し、アラブと争っているわけだが、そもそも世界市場を文字通り一つの原理(市場原理)で作り上げようとする宗教的情熱が、ソ連崩壊後の欧米先進国を駆り立てている。しかし当然そこには軋轢が生じ戦争が生まれ国が崩壊し移民が大量に発生し、それが元に戻って自らの首を先進国で絞めるという悪循環。これを断つには、そもそも資本主義が唯一の経済システムだという繰り返すが欧米的信念を再検討する必要があるからである。

 で読んでいるわけだが、イスラム文明にも変遷があり、かつ植民地主義時代以降の変容も著しい。それでもかなり面白いものがあるということがわかる。というかわかっていたから、詳しく読んでいるのだが、結構文献が多いことに気づく。

 いずれにしても秋から人前でしゃべる話の筋は端的に新自由主義批判であるから、ちょうどいいわけなのだった。転んでもただでは起きないという貧者の生を生きてるなあ。

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 それにしてもイスラム国はなぜこのことを知っているのだろう?