panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

薄れゆく南国の記憶


  今日は土曜日。朝から雨だ。ずっと降ってる。スコールならもうあがってるだろうが。
  今日明日でマレーシア篇は終わりにしたい。事後的なブログは書く意欲がわきにくい。
  ともあれマレーシアは三種の人種混交国家である。その上にイギリスがマレーシアその他の「海峡植民地」(ストレート・コロニー)を支配していたが、この人種の対立が表面化しないよう努力しているという点では一種の帝国的な支配に近いものを現在のマレーシアは実現しているということか。
  シンガポールマレーシア連邦から離脱したのは1965年。でもマレーシアから中華系がいなくなったわけではない。いっぱいいる。どこいっても中国人から逃れることができないのが東南アジアであるが、シンガポールは政治的には相当な独裁国家である。中国人に支配させると帝国的支配の一番悪い面が表面化してくる。中国以上にシンガポール国家は独裁的である。しかるにマレーシアはイギリス植民地の政治的遺産のよい面を受け継いでいる。イギリスと中国という二つの政治の伝統と文化が二つを違うものにしている。
  とはいえ、マレーシア国家について知る文献は少ないのであるが。いつまでたってもマレーシアは日本人にはマイナーな国家だと思う。そのくせ移住者は一番多いというのも不思議だが、どうも日本人はツインタワーの裏のあたりと空港側のほうの2カ所に集住しているようである。


  ホテル篇。マラッカがエクアトリアル、あとの二枚はクアラルンプールのイスタナとシャングリラ。おそらく値段も含めてシャングリラが一番豪華だった。でも立地はイスタナがいい。裏が原宿である。でももし次に行くとしたら、直接現地で探すのがいいと思う。ホテルはいっぱいある。どこもマレーシアではホテルはそれほど悪くないと思う。