panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

マレー人街の熱気



  マレー人街、インド人街、中華街とクアラルンプールにはあるのだが、マレー人街のチョウキットというところ(この写真はマレー人街でデパートのそごうの前の通りになるので別のところ)では大きなネズミの死骸を二匹発見した。これ以外でネズミをみたのは二度。それは生きていた。ともあれ、大変にぎわっていたが、日曜日だったこともあるだろう。
  それにしても、人の生活では、仕事を除くと、それほどやることはないのではないか。仕事に追われて自由時間のない人にはわからないかもしれないし、わざとそういう生活に追い込んで忙しがるという日本人も多いのだろうが、結局、人の生活のなかで、食料と安全が確保されているような場合、やるべきことはそれほど多くない。
  しかし仕事そのものがないか、あるいは仕事がぶらぶらすることからなる東南アジア的人生においては、逆にぶらぶらの達人として成長するから、日本人よりは退屈さに退屈しないかもしれない。勿論退屈さに弱いのは近代人である。日本人は代表的近代人なので、退屈をいかに処理するかの技法がない。
  ここで自分のその種の技法を開陳すべきかもしれないが、とくに私生活を書くブログではないのでやめておく。というかこの問題は、思った以上におおがかりな議論の組み立てを必要とするといっておきたい。

  でも白人たちも相当に退屈しない人生を知っているような気がする。クアラルンプールの原宿では夜通しビールを飲んでいるのである。食べずに飲むというのが白人たちのスタイルだが、たんに節約しているのかもしれない。結局、より飲んでいるのも我々だったりするわけで。