panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

国家の現実


  中国――現代の典型的な専制国家。近代的独裁との混合。
  韓国――当たり屋国家ともいわれているように、つい最近軍事独裁を終えたばかりで民主化したといわれているが、民主というレベルの意思決定の経験は実は歴史的にはない。小中華。永遠に差別的な社会なのではないかという感じもする。
  北朝鮮――専制国家の王朝支配。日々の生活はサヨク映画の中世のような収奪と暴力からなる。小中華その2。
  フィリピン――東南アジアではましな国家だが(国家がはっきり形をとっている)、大統領自らが広域暴力団の組長のように活動している。国内の格差は言語を絶する。日本の援助の必要なし。自国内部の再配分の構造を変えれば十分やっていけるのではないか。戦前の日本の不在地主制度のような社会。共通語は英語。タガログ語で警報をだしたためにレイテ島の住民は数年前の台風に備えることができなかった。信じられないほど言語は多数ある。これは国民形成にとって致命傷である。
  シンガポール――政治的自由はない。開発独裁色はいぜん払拭できない。明るい北朝鮮ともいわれるから、小中華その3。厳しい競争社会。底辺労働を外国人にあてがうことでかなり人心は中国的で傲慢なのではないかと思われる。
  タイ――王朝支配。その実は軍事支配だったが、現在はまさにその真っ只中。家族構造をはじめてとしてアノミー(無秩序)に近いために、支配が粗放で、その分ゆるくみえるが、実態は怪しい。
  カンボジアラオス――いうまでもなく中国専制国家の衛星国家。ラオス社会主義だが、国家の態をなしているようにはみえない。カンボジアは王政だが、クメールルージュ的な原始的な暴力社会にまた戻らないとは限らない。
  ベトナム――社会主義。国家の深部では相当に悪辣な拷問などが行われている可能性がある。小中華その4。中国とは対立しているが、行動パターンは歴史的背景から中国的。支配層の腐敗と汚職はまだ知られていないだけ。カンボジアラオスもそうであろう。カオスに近い。
  ブータン、ネパール――チベット人の集団排除・殺害をしているのではないかと思われる。
  ミャンマー――つい最近まで軍事独裁。いまも実際には将来的には未知数。少数民族との残虐な抗争は微笑むミャンマー人の恐ろしさをうかがわせる。
  インドネシア――スカルノ政権が倒れるときは短期に100万人規模の殺害があって国中の河川が赤くなったといわれる。スハルト軍事独裁は最近終ったにすぎない。
  あとは面倒になった。インドなんかはとてもつない恐ろしい社会だと思わうが、外にあまり伝わっていない。村が一つ一つ宇宙となっているからで、まともな社会をなしているようには思えない。といったことで、疲れたからごきげんよう