panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

タイの騒乱---2010年の再来?

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タイ・バンコクのサナーム・ルアン広場に設置された銘板(2020年9月20日撮影)。

  今回はあるラインからタイのタマサート大学などで学生中心の反政府活動が広がっていることを知ったが、王政改革が1つの焦点となっている点で、我輩が半年行っていた2010年とは違う。タクシン、反タクシンの2つの陣営の政争だった前回とは違い、そもそも不敬罪で保護された王政への憤りが浮上しているからである。

  ユーラシア大陸では専制の揺り戻しがいま生じており、韓国(近代国家というにはあまりにお粗末な)、北朝鮮、中国、東南アジアのミャンマー(実質的な軍部優位)、カンボジア(王政)、中央アジアの独裁諸国家、ロシア、ウクライナベラルーシ、いうまでもなく中東の破綻国家やサウジの独裁など、ほぼ大陸全体が専制か独裁体制だということを銘記すべきである。

  タイもそのなかの1つで緩やかな政治文化を反映して、捕まるならタイのほうがいいが、その他の軍事国家と同様、軍部支配が2014年から続いている。

  南米、中米もしかりだし、ちょっと油断すると、日本人がいまする海外旅行の大半はそういう危険な国になってしまう可能性が高い。

  ともあれこの写真のメダルのようなものは、国は国民のものということを書いているようである。5兆円の資産を持つ王室と軍事力をもつ軍部エリートが観光で食っているタイ。香港のような状態にならないことを祈りたい。・・・・とはいえ、我輩はもうタイには興味はあまりないのだが。