panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

春の岬 旅の終わりのかもめ鳥 浮きつつ遠くなりにけるかも  三好達治


  今日はクリスマスイブである。イブのすべてのイブではない。この映画を知る人も少なくなったろうが。イブタケトウでもない。まあまあという慰撫でもない。ましてやデブではない。スペクターでもない。それはデーブである。
  ここで書いておかないと、また日が空いてしまうので一つ。
  昨日代々木八幡付近で結局混雑で入れなかったルノウェー珈琲の店。大変有名だというのだが、フグレンと読むのか、世界一旨い珈琲とうたっているようである。掃除機でも世界一といっているイギリスのメーカーがあるし、育毛剤のメーカーでも唯一毛が生えると宣伝しているところもある。自信家なのか。たんなる小保ちゃんなのか。試す機会を待ちたい。
  フグレンはノルウェー語では鳥である。一つついでに三好達治の一句を。これについての解説の一つはこういっている。
  「こうした情景と時間とを詠(よ)むことのできる感性は日本人独特のものであり、それを表現できるのは日本語だけである。「春の岬」はcape in springではないし、「旅の終わり」はend of the travelではない。西洋語は単なる説明の無機的な連続であるが、日本語は感情移入された美しい世界をつむぎ出すことができるのである。
  私たちは、この貴重な財産の担い手として、もっと注意深くあるべきではなかろうか」。
  ・・・実際はカモメの目は狂気をはらんでいる。まず知性がないし、ほぼ人徳がない。あたりまえ?だからそばにいなくてよかったのではないか。三好君。ヒッチコックだと襲ってくるわけで。鳥は大体、不気味なのである。もっともっとあっち行けといいたいくらいである。釣りでかかることもあるカモメ。海から死んだそれがあがってくると、もう吐くとかいったレベルをこえて、トラウマである。事実、トラウマなのである。