panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

極夜を読み切る


  注つけが面倒なので昼間は風邪薬を飲んで眠り、夕方以降は禁を破ってこの本を一気によんだ。フィンランドラップランド地方の警察小説。
  ヘルシンキといえばカモメ食堂とかばかり思っていると、アル中(ポリコレ的には正しい表現ではないが面倒で)ばかりで殺人率がアメリカ大都会並というフィンランドの様子がよくわかる。極夜(ポラーナイト)はカーモスというらしいのだが、大森の山王にかもすというワインショップがある。もしかしてフィンランド語なのか。
  著者は4作書いて事故死したようなので、全部読めるが、うーん、暗すぎて。でも知らない国の現状や過去がよくわかるように書いてある。アメリカ人は表立って人種差別するが、フィンランド人は黙って差別するとか。アメリカ人が書いている小説だから可能な面白さ。
  でも相当ひどい状況の国のようなので、もう一作だけよんで学ぼうかと思っているのである。小説から現実は学べないが、フィンランドについては仕方ないではないか。伝わってくるのは教育水準の高さとかいいことだらけだし。でも北海道の極地にいたポキはわかるのである。直感的に。北の国というのは人心を正常に維持するのは大変なのだ。・・・北朝鮮がまずそうでしょう?って、まずい例だったかなあ。
  でも次はこっちの方にするかな。スウェーデン小説。評によると氷菓子のように冷たい社会を描いているらしい。

  でもやっぱりフィンランドにするか。