panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

ビルマと北海道



  さっきスコールがあって、まことにスコールであって、散髪にいく車はバンコクの高速道路上のタクシーのようになっていた。
  さて加藤隼戦闘隊の歌は軍歌の代表的なものである。ユーチューブでも聴けるだろう。他方、今日のテレビの主役だった自殺した藤圭子。二人の共通点は、何か。
  寄生虫、いやいや帰省中、北海道新聞に出ていたが、空の軍神加藤隊長は旭川の出身なのである。そして、我輩の知る限り、藤圭子旭川出身と紹介されるのではないか。どさ回りの芸能者(?)の子供である。
  我輩が紅顔のぷっくり少年だったころはまだ軍歌がよく口ずさまれており(辺境北海道では)、我輩も遅れてきた軍国少年として意識は軍人であった。よくエア自前軍隊で悲劇的最期をとげる英雄を隠れて、しかし鏡(三面鏡)の前で演じていたものだった。少年マンガ雑誌には戦争ものの物語や絵が毎号乗っていたのである。・・・我輩は戦後の平和な時代における仮想の国家的殉教者だったのである。つまり一人、空想の世界で、国家動員は我輩の必須アイテムだった。
  そして加藤隼戦闘隊長がイギリスとの空中戦で力尽き墜落したのは、アンダマン海だったのではないか(インド洋なのかもしれないが)。つまり彼は、我輩がこれから行くビルマ戦線で闘い、亡くなったのである。今回はじめてそのことに気づき、しかも同郷の偉人であったことをも知り、我輩は、ビルマヤンゴン川にむかって、絶対に加藤隼戦闘隊の歌を歌ってくると決めたのであった。・・・今でも一番は完全に歌えることをさきほど確かめた(http://www.youtube.com/watch?v=SiVS7-HnVzo)。
  もう5時も近い。

  勿論、ビルマといえばインパール作戦。白骨街道はビルマの北方である。今回はいけない。