panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

やはり厳しい銀座の夜

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 週末珍しく大学時代の友人と銀座ではしごをして、土日はグロッキーだった。グロッキーというのはダウンしたという昔よく使われた表現だが、もうコンパ同様、使っている人は少ないかもしれない。コンパもいまではただの、飲み会か飲みである。

 でもただの飲みなら、ポキのような教養ある人間がわざわざそのために時間をつくって出ていく必要もないような気がする。こういう殺風景な言葉が21世紀のなんたるかを表現しているのかもしれない。

 いずれにしても、銀座と東京のいやなところは、予約である。結局店は予約いっぱいだったので、5時から金曜の夜、というかまだ明るい5月の末に、カウンターに座るはめになった。5時半には長いカウンターがいっぱいになっていたので、そういうことなのである。前に行って20分待って入れなかったことを思うと、大人になったが、この世でもっとも嫌いな物の一つは予約である。他人が予約してくれることには、しかし、もう少し寛容なところが、また情けない。

 途中立ち飲み屋を含めて、サラリーマン的な飲酒ではあったが(銀座の8丁目付近にも立ち飲みの安い店があるのである)、10時すぎに帰路についたので5時間も飲んでいたわけである。とはいっても、肝機能に難のある身である。そうは飲んでいないが、一度バーに立ち寄ったので、久しぶりにカクテルも飲んだ。飲みたいというより、うすーく自宅で肝機能を考慮しつつ最近つくっているカクテルとどう違うかをチェックできた。ま、カクテルは格別ではない。手筈通りつくれば、誰でも同じようになる。氷を営業用のを買って作ればいいのだ。

 ということで、ようやく回復したと思ったらもう日曜日深夜、というより月曜日深夜になっているではないか。うーん。やはりそとで何軒もはしごして飲むのは控えよう。

 という教訓を久しぶりに思い出すのだが、ま、楽しくないわけではないので、困るのである。常識的な範囲での全種類のアルコールを試してみたが、いつも通りビールがそれほどうまく感じられない晩年様式に突入しており、それがひどく悲しい。