panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

ヘンデル、ロンドンお披露目オペラ、リナルド


  中古で昨日届いて、3枚、最後は車中で聴きおえた。
  ヘンデルではもっとも成功し、有名なオペラ。彼の20代ではないかと思う。ここで♪ラッシャ−・キーオ・ピアンガーとかいう出だしで有名なアリアも歌われる。
  総じてすでにヴィヴァ君との優劣はついているので、最近はもっと愛情深くヘンデルを扱うことにしている。ゆっくりしたアリアが得意なことは仕方ない。でも勇壮な器楽部分も、音符が足りないような気がする。ルネ・ヤーコブスの指揮という最上の盤で、愛するジュノーがリナルド役なのだが、若干退屈をおぼえる楽曲部分がある。
  貴族的男性的勇猛果敢、と称されるヘンデルだが、二度目を聴くとやや印象は変る。やはりバッハの緻密さやヴィヴァ君の複雑さにはかなわない。
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  備忘録
  1)ノブレスオブリージュからボランティアへ。上の責任を下位にまわす。
  2)不良−反抗。不良品−失敗。無印良品
  3)消費者=資本家+労働者
  4)郊外は1939年のニューヨーク万博によって軌道設定されたものである。
  5)日本の郊外は戦後の復員兵のために生れた。大量生産された画一的住宅。「レジェンド・オブ・1900」(映画)。
  6)キリスト教→自然は法則、人は法。LAW。17世紀まで→18世紀啓蒙主義→文明化と理性→第一の自然(自然の支配→開発)。第二の自然(心の文明化)→倫理学の成立→動物的本能の制御+人間的欲望の解放という二面性→ディーセンシーの文明。
  6)金を儲けたらこれを再投資にまわすというのがウェーバーの想定したプロテスタント。イギリスではしかしまわさず、土地を買って地代生活者となる。貴族主義的文化をめざすことになる。これは、「反産業文化」である。すなわち禁欲の弛緩。
  7)「近代文明誕生の原光景」。湯浅『ユダヤ経済史(旧版)』1991年、3頁。
  8)デカルト(分析精神)→ヒューム、カント→規則正しさ+効率性→合理主義の前提条件→ウェーバー
  9)12月1日深夜(2001年)ポキは銀座から座って帰宅した。二合日本酒を飲んだというメモ見つかる。11月30日に行ったようだが。「
  10)留守文様(ルス文様?)。省略の美学。一点の前提=教養。知らなくてもよくわかる。知っていればもっとわかる。
  11)部族社会のまま帝国化した中国(自然国家)。部族社会を解消して近代国家になったヨーロッパ。部族社会を残しつつ近代国家になった日本。
  12)日本文化における「残心」(残身、残芯)。
  13)「近代社会科学を拘束する意識下の価値前提から離脱する必要」。山之内靖「『祭司対騎士』の対抗軸は何を語りだすか---ヴェーバー社会学研究のパラダイム・チェンジ」『未来』1997年10月号、33頁。
  14)日本最高の居酒屋。秋田の酒盃。予約がとれないとのこと。美酒の設計が最高の酒の一つらしい。れっきとした銘柄である。美酒の設計。