panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

ファソリスだったのか


朝から断水。がくっ。
チェンチッチを頼んだ。すぐ来たが、中身はヘンデルである。ヘンデルといえども、初期の決して有名でないというわけではないが、知られていないとはいえるオペラは結構いい。
ヘンデルの欠点は、テンポの早い曲に魅力がない、オーケストレーションの技術が低いという大きくいえば二点である。早い曲想を思いつけないのは大作曲家としての才能がないということだし(叙情的な曲ならチャプリンでもクリント東森[イーストウッド]にも書ける)、編曲能力がないのは普通の作曲家としての技能が弱いということでもある。
バッハやヴィヴァ君に比べると、明らかに、この音楽の母には、才能が欠如しているように思われて、ポキの評価は低かった。
でも初期ヘンデルも演奏次第、歌い手次第では、ヴィヴァ君に近いものがあるということを感じて、チェンチッチの初期のCDを頼んでみたわけである。翌日来たのだが(ますますアマゾン依存が亢進してしまうなあ)、なんといってもこの時代の演奏のポイントはテンポである。すいすい進むこの速さは尋常でなく、そして清潔である。不思議におもってよく見てみると、ファソリスが指揮をしていたのであった。
まったく買う気がなく、ただ値段も安いしとか思って、放棄しておいたこのCDを買ったのだが、ファソリスならもっと早く手を出したものを。ちょっち後悔しつつ、全編わずか12曲のヘンデルのアリアの抜粋版を聴く。
ということで、ファソリスに買わないものがあってはいけない。という教訓をますます強めて今日の一日を開始することになった。
ちなみに今回は中古のレッツノートを使って、これにJapanist2003を入れ(ウィンドウズ7なので)、携帯用の全然使っていなかった親指シフトキーボードで書いた。まったく使えないと思っていたこのキーボードだが、悪くない。うれしい。
つまりフィリピンからも常時書くつもりだということである。乞ご期待。