panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

地球の歩き方を読む力もなくなった


  目が持続的に働かず、地球の歩き方を長時間読めない。全体をつかむというのが、いつもの我輩のパターンなのだが、そしてその上でその辺の小さい範囲を堪能するというのが信条なのに、これでは香港の表面的な理解も不十分なまま行くことになるわけである。
  悔しい気持ちになるが、日本の旅行書の体裁自体に大きな欠陥があって、それが原因の一つでもある。こんなチカチカした紙面構成をする旅行本は日本以外にない。でも地球の歩き方はまだましなほうなのだ。どうして女性用と思われるルルブみたいなものは、ああも分裂病的なのか。あ、統合失調的なのか。
  ということで、木曜日の深夜には戻るので短い休止である。
  早朝、古ーいリステンパルト指揮のBWV88番のカンタータの演奏がひどいので、リヒターではこうではあるまいと思って調べると、88番を録音する前にリヒターは亡くなっていた。リヒターで聴きたかった。フィッシャー・ディスカウの歌う第一曲目が聴きたかった。リヒターは還暦前に死んだわけで、短命だったなあ。
  天気が悪い。これでは重い荷物をもって傘をさすことになった。成田に送っておいてよかった。先見の明というか老化と劣化がもたらす僥倖というべきか。