panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

カレーを食べる


  考えてみると、どんなに少量をつくっても一人でカレーを食べると3度は食べることになる。この予想は正しい。結局、昨夜、今朝、今夜と3度カレーを食べて、ようやくカレーはなくなった。
  ま、好きだからいいようなものの、これではもう二度と自分でカレーを自分のためにつくることはないだろう。自分の、自分による、自分のためのカレーは。
  メジューエワのバッハ・リサイタルというアルバムとニコラーエワのロマンチック・バッハというアルバムを聴いて、二人がよく似た選曲をしていることに気づいた。イタリア協奏曲と最愛の兄の旅立ちに寄せるカプリッチョが同じだ。というか後は違う。違うが比べてしまう。同じロシアン・ピアニズムだし。
  音質がいいから気になるのか、メジューエワの演奏はどうも癖がある。全体にいつも重たく弾く人であるが、この独特の癖が好きか嫌いかは重要である。日本人と結婚して日本に住んでいるということもあって声援の意味でCDは大半揃えたが、メジューエワ先生のはもっと単純に弾けば聴きやすいのではないかと思う。個人的見解です、というものですが。
  ともあれ、フランス組曲のCDをHMVとアマゾンで探してみると、驚くほど少ない。アマゾンのほうが多く出てくるが、この程度なのか、フランス組曲。この名作にしてピアノ演奏のは数えるばかり。やはりグールドが最高峰だが、一番いいものを聴くほど勇気のある人生を送ったこなかった我輩はジョアナ・マクレガーで聴いている。フランス組曲は驚くことに一枚に全部つまっている。そして後の2枚がフーガの技法というアルバムである。
  それにしてもなぜフランス組曲のような傑作の録音が少ないのか。シェプキンが弾いたのをみつけたので他に欲しいものと組み合わせて注文の予定である。それにしても軽く弾くのかなあ、シェプキンは?