panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

寝すぎて寝つけない


  深夜。ビールが今回また、不慮の風邪で、飲めなかった。家で飲むのはやめたので、また遠ざかってしまったビール。うーん。もうどうでもいいかという気持ちになっているが、ビールというはるかな地平線が生じて珈琲とオーディオが浮上したのであった。
  珈琲はだいぶ抽出がうまくなった。器具を揃え豆を選別し温度計を用意しお湯を適正温度にし茶碗を温め、みたいなことをしているうちに、まあまあな珈琲となった。
  オーディオについては一応我輩には高価なものを今年中に買うことにして貯金に走るか大金持ちから略取するかを考察中であることは前に述べたが、自室にあるボーズのもっとも一般的なものを居間に移し、居間のもう聴かないスピーカーに函館から持ち帰った安いCDレシーバーを組合せてみた。そして、オーディオテクニカの一番売れているらしいと評判のインシュレーターをスピーカーの下に敷き、スピーカーケーブルを一番売れているらしいと評判のものに取り替えた。
  その結果、狭い自室で聴く音は抜群の繊細さを発揮するようになった。また居間で音量65程度の大きさで聴くボーズもとても改善された感じがする(ボーズについては少し否定的な気分ではあったのだが)。一挙両得?というのは変だが、とにかく小さいものは大きい部屋で大音量で、それより大きいものは小さい部屋でそれなりの音量で聴いて、只今は満足しているのである。
  ということで腱鞘炎で万年筆をある程度理解したし、ビール禁断は珈琲と音質の改善につながった。災い転じて福となす。転んでもたたでは起きない、という座右の銘は今回も生きたといえよう。、、、ん?いつこれが座右の銘となったかって?猪突前進だよ、君君。・・・猛進?盲信。
  というわけでルネ・ヤーコプスの前に紹介したマタイは狭い自室でいま聴くと、とてもよく聴こえる。十分今日的なマタイとして通用する。考えを変更した。