panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

夕刻の羽田空港すら詩情がにじむかのように感じる−−−−−北から戻る


  函館は数日の違いで天国のように温暖だった。その前の週末はどか雪だったようだが、25日の週は、雨男としては珍しい好天に恵まれた。庭の根雪は日ごとに融けて縮み、しまいには半分になっていった。
  無事送別会を終えた。我輩は今夏は秋田の風光明媚な観光地でしばらく過ごすであろう。帰郷中のことはとくに人さまに記すようなことはないが、カラオケではお約束のように惜別の歌は歌えず、どうにか岡崎友紀先生の私は忘れないを忘れることなく歌って送別に華を添えた。しかし添えたというのは主観的評価であって、相手がどう思っていたかは別である。各自自分の歌に熱中していた模様である。
  かくいう我輩もそろそろゆっくり歌うかと思って時計をみると、規定の2時間を過ぎていたので驚いた。30分くらいのつもりだったのだが。何しろ機械では、歌っている歌が全国で何人いて何番目かの順位が出るのである。思わず点取り虫に走ってしまった。
  どうやら他の人々もそうらしく、しかし圧倒的にうまい人間の歌の評価が低い。勿論、一回歌って学習した後は、下手なはずの我輩が抜群の力量を示したことはいうまでもない。カラオケ機械との和解力は圧倒的であったが、これも偏差値教育のたまものかと思う。偏差値教育も捨てたものではない。期待されるところにしたがうというよい子の力。
  結局、全国第2位になったのは由紀さおり先生の天使のスキャット。これが自己最高位なのだが、でも全国で歌っているのが二人しかいなかった。選ばれたものの栄光と孤独なのか。なぜ?それだから、あえていいたくないが、最下位でもある。これが歌った最初の曲だった。だからめざとく学習したわけで、由紀さおり先生ありがとう。おそらく360人中第7位というのが自己ベストということになるだろう。96点以上なのに、メダルは遠い。浅田真央の艱難辛苦を追体験できるというものである。あとは8位9位12位といったところ。・・・・自己ベストの曲は「宗右衛門ブルース」。お恥ずかしながら。思案橋ブルースはもう一歩だった。バッハは一曲もないもんで。
  というわけで全4次会で飲んだ生ビールは4杯。結構我慢したといえるだろう。翌日は夕方やや眠たくなったが、叔父と口論したせいかと思う。この程度の酒量だといけるのではないかという確かでない気持ちで帰って来た。・・・コーラもいけるぜ、送別会−−−−−みつを。