panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

私信としての出アフリカ記を読み驚愕の極み

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  今日は遠隔的な仕事で朝からずっとパソコンの前にいて、正直しんどい月曜日なのである。木曜日がもう一回そういう仕事の日だが、辛くて泣きそうである。と文学的修辞を弄するようなふりをしつつ、正直しんどい月曜日なのである。木曜日がもう・・・・・・・・・・。

  家人1に送られてきたメールを返送してもらい、ある役人一家がアフリカをようやく脱出してアメリカにまでやってきた出アフリカ記を読んだ。彼らの家には、彼らが仕事で日本にいないときに、3年も住まわせてもらった。豪邸だったが、それはそれとして、大変驚いた。

  いまどきこんな、戦後の満州を、ソ連兵に追われて逃げ出す式の逃避行が、しかも日本国家の役人一家に起こるとは。長文だが、息を殺して一気に読んだ。信じられないくらいのぎりぎりの脱出行だったようである。コロナというのはこういう物語を生むのである。

  それにしてもアフリカのどの国で、どの役所の派遣かということを書くと特定されてしまうので、それは伏せる。しかしこんな事態が起こっていたとは。よく逃げ出せたものである。こういうとき日本政府は何もしないのだろうか。万が一まずいことが起こってもいいのだろうか。

  世界は危険に満ちている。アフリカとインドは絶対に行きたくないし、中国は行く気がない。そして、南米も東南アジアも、暑いところは、どうももう我輩の寄る年波には危険地帯なので、できれば行きたくない。そばの、たとえば、箱根の温泉と千葉の養老温泉程度の守備範囲で(家人1は半径3キロと云っているが、それでは自粛と緊縮と萎縮と枯渇である)、何とか残る50年を送りたいものである。そう切に願うのは、さっきみたNHKのドキュメンタリー(ドイツ作成の)で、すべての抗生物質がきかない耐性菌が中国で発生して、5大陸にもう伝播してしまった、医療はもう一度、抗生物質のない19世紀に戻ってしまうだろう、という昨年の番組を旋律をもって、いや戦慄をもって見てしまったからでもある。

  恐ろしい世界が一方では後進国から、他方では昔の黄金時代のアメリカからやってくのるのである。感染症の専門家は絶望的な状況を語っていた。いまコロナの渦中でそういうことを聞くと、身震いするほどの恐怖を感じる、普段鈍感極まりない私、、、。早く寝よう。

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