panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

黄金の木曜日


  阪神地震の日だが、免許の更新に行った。そのまま職場に出るつもりが、昼飯にとんかつを食べようと思って、行ってみると、また休み。これで三度目。きっと老店主は引退したにちがいない。くずれんばかりにがっくりし、自宅に戻って、そのまま陽光のもとで本を読むだけの一日だった。日曜日に買った梅がもう花を咲かしたので、暗い部屋にもっていったりしながら。
  しかしこの読書に対する重大な抵抗勢力が木曜日のテレビである。そもそも5時に夢中!木曜日から始まって、プレバトだのドラマだの名前をめぐる番組だのクレイジージャーニーだの英雄の選択だの官民あげて放送局のここ一番の番組が木曜日に集中している。とはいえ昨日偶然みた家売るオンナも最後のところからはじめて見て、15分録画にして風呂に入ったから、テレビの攻勢は昨夜から続いているといってもよい。
  このままでは働く大人の一日にならないから、やはり木曜日は職場に出た方がいいなあとか思いながら、仕方ないのではじめてプレバトを録画に移行させた。だいたいは、あ、今日かとか思いつつ、食事をつくりながら台所から出てきては少し見るという方式だったのだが、あとからまとめて高速視聴することにしたのである。
  というわけで、ホテル連泊している家人の不在のもと、ポキは一人、自省的誕生日祝いのとんかつも食べられず、お得意のキャベツの油炒めを夕食後、気づいて作って、一日置けばさらにうまいかもと期待しながら、味見もせず自室に戻って、いまこれを書いているわけなのである。103歳になった。