panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

ある種の完璧さ、ないしは無重力状態


  まったく力の存在が感じられない。それは力を必要としない状態にあるということで、ある種の均衡が現在成立しているからであるように思える。勿論、提出しなければならない書類がまだ届かないとか(締切りは明日なのだが)、憂慮すべきことがないわけではない。しかしこんなものは大きな不幸の前にはまったくとるに足らない。
  だから要は、大きな不幸が存在しないということがいまこの力の均衡状態を招来しているということもできる。そしてそれが実に充実した何もない状態を生んでいるのである。
  というのがポキの昨今についての見立てであり、間違っている可能性は十分あるが、しかしそういう説明のむかう、いま現在の無の充実は否定できない。つまりゲーテ風にいえば、時間よ、止まれ!だが、むしろ、命令もしないのに、勝手に時間が止まっている、とでもいったほうがよい。ゲーテ様というかフアウスト博士を超えたのかもしれない。
  ということで、夕刻4時に一時的に外出して、こんなに息苦しい暑さなのかあと痛感したときをのぞいて(で、結局、生協までいってドクター・ペッパーを買って飲んでいるのだが)、今日のポキは天国的な状態にいるのである。勿論自宅にいるのではなく、車できて、そのまま自室に入り、4時に下に一時降りたということなのだが。
  西日本の悲惨さを今朝さらにワイドショーでみたりしたから、こんなことを考えたのだろうか。よくわからないまま、もう6時になった。何もないということがこんなに幸せだとは、102歳になったから気づいたのだろうか。
  なお地震でも自室は大丈夫だったし、スマホもあと20%の余力を残して、ポキを待っていた。