panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

中華・東南アジア的混沌のなかのイタリア語世界


  写真からみる限り、斉藤由貴の密会現場となった映画館は横浜の名画座である。階段の写真をみてそう思ったのだが、行って映画をみてきた。イタリア映画歓びのトスカーナ。映画である。階段を見に行ったわけではない。ただし階段を降りるときには左によって、果たしてどれほど危険なものなのか、人さまの手が必要なのかは確認してきた。ずばり、不必要。80歳になったら人手が必要だろうが。
  マカロニウェスタン以来、イタリア語が一番外国映画らしい言語的情景をもたらすものであった。経済成長とかGDPでは表せない国一国の豊かさというものが、よくわかる。めざせ、イタリア。と強く念じるのだが、何せこの映画館は黄金町にあり、出れば伊勢佐木町である。
  タイだの中国だのが主流を占める横浜の一角にて、イタリア語は異質な世界であった。密会に向いているともいえる雑然として日本人の少ない地帯。さすがに横浜の人斉藤さんならではの戦略といえよう。