panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

英雄的土曜日に倒れる


  倒れたのはポキではない。ポキたちに指示を与えていた、軍隊風にいえば上級司令官である。やっぱ土曜日に大規模社交をしたせいかと思う。今日、仕事で同じ横浜の建物にくるはずが、来なかった。・・・ノイローゼになったという風評も流れたが、ノイローゼになるほど繊細な人物ではない。そもそも太っている。って、ポキもかい。
  というわけで、冷静にいえば、代えはいっぱいいるから、とくに心配はないのだが(人非人的かしら。表現が)、そして少し疲労したということなのであって、その点も心配はないのだが、結構激務の片棒をポキもかついでいることがわかってもらえたら、うれしい。
  そういうポキにはバロックオペラがある。活力の尽きせぬ源泉がある。教養とは危急時における活力源である。と、すら表現できるだろう(カール・シュミットの主権の定義を少し真似た)。そういう現実的な力であって、はじめてそれは教養なのだ。闘争から逃走し、現実から逃避するとしても、そういうことを可能にする聖なる天蓋(てんがい)、秘密の洞窟、ありふれた事物から選択された私的組合せの殿堂が教養なのだ。(・・・なんか威勢がいいけど。後から読み返してそう思った。)
  といいつつ、ポキもまた、倒れたりして。道でつまずいて倒れる可能性だってある。その場合、おそらく教養は役に立たない。きっと。あたりまえだが。
  アルビノーニのオペラ?買うことはできないのだが、ユーチューブにはアルビ君のが結構眠っている。アルビノーニは高校生のときから愛する存在だった。21世紀のアルビ君はヴィヴァ君なみのオペラ作家なのであった。
  とくに傑作ではないが(20分くらいがいい曲だなあと思う)、こういうものを人生の第4コーナーで聴けて、涙が出るほど嬉しい。101歳、血圧正常、精神正常、体重やや異常、以上。