panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

東京の夏、日本の夏、地球の夏、地上の夏


  昨日から梅雨が明けて、白い入道雲が青い空に高くのぼる本格的な夏がやってきた。
  うんざりしながらサングラスごし、車のガラスごしに眺める。けれどももし30万都市の地方にいて我輩のような仕事をしていれば、きっとこの東京の夏にあこがれていたのであろう。まったくそういう気はないのだが、想像力を働かせればそういう風にいうこともでき、その結果、現状をそう愁うという気持ちもなくなる。
  けれどももう我輩に東京の気持ち悪い夏を愁う気はないのである。日本の夏も地球の夏も。いまや100年も存在している以上、近日中に地上の夏とおさらばしなければならないという事態が差し迫っている。この事態は辞退したい。でもそういうこと自体がまぼろしである。
  かくしてたいして被害を被ってはいない我輩であるが、この夏をニーチェ的に肯定するところまできているわけである。なんという超人的な雄々しさであろう。我ながら。・・・津軽じょんがら。
  写真は辺境北海道の冬のようである。