panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

週末開始


  基本的に昨日で一週間の仕事は終わり、一日ひとさまより早く週末である。とはいえ、通常は出勤するわけだが、今日は遅れて出るつもり。ますます我輩の仕事にやりがいがなくなっていることの心理的ダメージが大きいもので。結局、相手側のたんなる無知蒙昧、向上心欠如に加え、こっちも加齢化しているので世代的ギャップに耐えきれないということであろうか。非常に疲れるわけで、昨日も帰宅は6時前なのに、スーパーマーケットが閉まるころにようやく起き出して買い出しに出る始末。でも結局買ったのはスイカで、これを食べ、映画キングスマンの残りをみてまた寝た。
  キングスマンは007+マイフェアレディ+イギリス的ブラックユーモアの産物で、去年見損なったことを後悔しているが、要するに他のイギリス的テレビドラマと同様、階級社会批判を根底にというか明らかにもつことによって、この新自由主義的資本主義全盛の時代にかろうじて作り手側にやる気があるという根底的な力学が作動している。ゆえに凡百のアホドラマしかつくれないニホン的状況を乗り越えている。グーグーも猫であるとかいうNHKの録画した番組を帰京後みて、ほとんど切れるところだった。
  これはテレビの人材不足だと思うが、そうした連中も人文社会科学系の大学を出ているはずで、「大学の失敗」の一例だと思う。ディレクターたちの品格のあまりのなさはおいておいても、何か根本的に視野が狭窄化しており、身近な「空気」の支配に屈し、そして社会の構造と歴史に対する基礎的な知識に欠けている。と感じる。大学の失敗は今後のニホン社会の失敗の前哨戦というか前触れなのだろう。行き着くところまで行ってから考え直すという、太平洋戦争の先例を踏襲することになるのだろう。まったく。