panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

マサオ君追伸


  必要で職場にきた。暇をみてマサオ(正男。ただし真男ではない。それは丸山)君の続報を読む。北朝鮮大使館員もかかわっていたようであるが、その帰国の経路がすごい。地球半周みたいな感じで逃げたわけである。
  女性二人はスパイ関係かもしれないというのも、ポキの予想とちょっと違うようだが、マレーシアだってどこまで本気でやる気があるのか疑わしい。大使召還ということを早々にやっていること自体が怪しいと思う。表と裏はどれだけ連動しているのであろうか。
  国際社会というもののいい方をするが、国際政治学では国際社会というのはイギリス学派といって特殊な用語法である。国際に社会は成立していないからである。現実主義の国際政治学では上位権力のないアナーキーとして国際関係を考える。原則的には。だから友愛だの連帯だの人道だのといった普遍主義的お題目はあくまでお題目で、実際は赤裸々な権力的駆け引きだというわけである。
  ま、いずれにしても、我々は国際社会から軽蔑されるとかいったことに異様に敏感だが(憲法が国際協調主義をかかげているからだろうか)、もし軽蔑されて居場所がないなら北朝鮮は塩をかけられたナメクジのようにもうとっくに死んでいるだろう。もともと政治的反対者の外地での殺害ではロンドンの寿司屋で毒をもられたロシア人の例が最近では有名だ。つまりこの点でもロシアが先輩なのである。そもそもそトロツキーはメキシコで殺されたし。
  マサオ君はよくマカオリスボアホテルに行っていたという。去年ちょっとだけリスボアに入ったポキとしては、そのゲーセン的様子を思い出して、感慨にひたるのであるが、しかしてポキにも刺客がむけられているかもしれず、安穏とはしていられない。ふむふむ。LCC使用者としては(マサオ君が空港にはいっていくところの付近の情景は実は覚えている)、ポキも十分用心したいと思う。ただ要人ではないのがたまに傷である。・・・いやありがたいのか。