panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

プロンポン駅のエムクオーティエ


http://www.bangkoknavi.com/special/5056413
  前に下川裕治先生がまた新宿で講演すると思っていた間違いがあったが、本当はバンコクでだった。そのために今回下川先生は渡航したようだが、講演・サイン会をするのはエムクオーティエというところだ。
  何を隠そう、それが、我輩が昔いた駅の目の前に新しくできた巨大ショッピングモールだということを知った。下川先生のブログから。
  駅はプロンポン。その前にエンポリアムという高級デパートが接続していたが、その駅をはさんで反対側にできたらしい。つまり我輩のいた側だ。いたところから歩けば3分もかからない。・・・そういえば、帰って来る前からその辺の再開発が進んでいた。
  どこかなあとか、間違いを指摘されたとき考えたのだが、そういうところだったのか。
  下川先生の今回のブログでは、あまりに洗練されたこの施設へと向かう彼が、30パーツのラーメンを食べ、汗くさいオヤジのバイタクに乗っていたという話から、アジアの格差に触れている。
  アジア人が格差に鈍感なのはいまに始まったことではない。階層を貫く一体性はないのである。だからエリートも自分たちのことだけ考えている。下の人間も社会的連帯による福祉国家的格差解消を願うこともない。
  そもそも戦後、アジアが宗主国から独立できたのは、戦中の支配者日本人がアジアの人々に連帯することを教えたからなのだ。いそいそ戻ってきた鬼畜英蘭仏が結局、敗北するのも連帯を知った現地人の抵抗にあうからである。アメリカの支援がないということだけではなかったのである。よかれ悪しかれ日本の支配はアジアの独立には欠かせぬものだったわけだが、それほどにアジア人は連帯し合うということを知らなかったのである。連帯は高度な社会的スキルなのだ。
  という次第で、今日は、クレンペラー魔笛よりショルティ魔笛が好きだという発見とともに、このバンコクの新しい名所の発見、およびそれをめぐる日本人らしい詠嘆ブログを紹介しました。とさ。
  写真はバンコクナヴィから。