panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

一皮むけた男

  わずか3時間程度の海水浴でいま、我輩の上半身はひどい状態になっている。ニャチャン。現在、文字通り、一皮むけた男になっているのである。というかまだらに皮がむけて、気持ち悪い状態になっているのだ。同様に同行者たちもそうなっているのではないかと思い、ご同慶の至りとここで慰めておきたい。
  ともあれ一皮むけた人間になったわけで、今回の研修の成果がはっきりと出てきたことは、うううううう嬉しくないが(寝床が皮だらけなのではないか)、徐々にその成果は出てきている。というのも、我輩がホーチミンから家に出した葉書には、みんなヨタヨタ歩いているとあるのであるが、最後の頃にはそういうこともなく、結構すたすた歩くようになっていたからである。
  日本人が日本人と海外で同定される一つの理由は、歩き方である。男女ともモソモソ歩く。なんだか倦怠期みたいな歩き方を一人でもしている。この点はタイで気づいた。あとは勿論顔つきだ。どうみてもバリバリのサラリーマンですら、バンコクを、馬鹿正直ですって顔で歩いている。顔だちはアジア人と同じでも、顔つきがアホみたいにのんびりしているから、誰がみたって弱肉強食の中韓にはみえないわけだ。これは日本人でしかない。天国の住人である。
  川口マローン恵美『住んでみたドイツ 8勝2敗で日本の勝ち』講談社何とか新書を買えというので昨夜ワンクリックしたが、日本は夢のような国だとあるのである。我輩も少なくとも東南おおアジアとくらべて、そうだということは認めているわけである。いつからそうなったのかは一つの問題だが、ヨーロッパ最大の経済大国も南国の楽園たちもかなわない日本に住んでいると、やはりそれなりに変になっていくわけであるね。
  でも夢の国、天国日本でなぜ人は浮かぬ顔をしているのであろうか。これが実感としてはよくわかるだけに、そのメカニズムや背景事情を考えることで天国をより天国化していく方途がみつかるかもしれない、、、、か。
  相変わらず写真はない。我輩の一皮むけた背中なんか、ふふふふふふふ、不気味だぜ。お見せしたい。