panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

株価3万円をこす日


Samuel Mariño - debut album "Care pupille"

  1990年以来である。二度目のイギリス留学の前の年だった。だから、我輩は意気揚々として古びた大国に行ったのである。その年の夏、ギリシアの海岸でイギリス人が愚妻にもう日本はダメだみたいなことを云っているのを遠目でみて、何を世迷言[よまいごと]を云っているのかとクスッと笑ったくらいにしていたのだが、ふふふ、先見の明のない点では人後に落ちない我輩のいつもの愚昧な行為だった。

  ともあれ、30年ぶり高騰を目にすると、どうせ外国人投資家の投機だとはいえ、現今の経済システムのどうしようもない破廉恥ぶりに憤りを覚えるどころか、無気力感が増してくる。これが世界経済というものなのか。

  このデビュー作を買うことにした。声自体がもうおかしい、この歌手は。