panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

どの国の人間を食うべきか


(忘れもしない、ミャンマーのスーレーパヤーで何かのウンコを甘踏みしたとき、さっとやってきて我輩の足もろとも清掃に尽力してくれた清掃団の人々。ようやく写真がみつかった。本文の内容とは関係ないが、豚足ならぬ人足を食するのはやめたいと思う)
  昨夜、最後の仕事をしている最中、なぜ人の肉はまずいというのか、という疑問が生じた。どの動物も大半旨い。そうした動物に加えて植物・魚類・果物まで食べている雑食の人間。これほどうまいものを食べている人類なるものが、食べてまずいわけはないのではないか。人肉がまずいというのはイデオロギーではないか。・・・人肉食を防ぐための。あ、ま、とくに華南(さらにとくに広州)の人々に対して。
  素直なことでは人後に落ちない我輩、早速、この点を正直に触れてみた。何人かのいる前で。というか何人かしかいないのであるが。そこには。夜だし人気もないし、、、。ぐっとさびしくなったが、それは本題ではない。
  さて、すると、ミャンマー旅において我輩を教導してくれているある若人が、こう言ったのである。人間は肉を食うからまずいはずと。
  う−−−−−−−−−−−−−−−−−−−ん。長年の課題が氷解した。肉を食うからまずいのか。そうに違いない。豚牛馬羊山羊などは肉を食わない。肉を食らうのは犬くらいじゃね?ゴジラキングギドラも肉食な感じだ。だから我々は通常、ゴジラやギドラ、ゴモラなど怪獣類は食べない。異星人も食べないが、その肉はめったに手に入らないからである。・・・ではなく、ともあれ、これが正しい解答だと思う。
  かくして人はまずいのである。ようやくわかった。でもここには重要な教訓がある。
  もし我々が極限状況に置かれ、どこかの国の人間を食べる必要にせまられた場合、OECD加盟国でなく、後発開発途上国(原文ではもっとも発展していない国となるが、日本ではこう偽善的に訳す)の人間を狙うべきだと。だからイギリス人よりはポーランド人、ポーランド人よりはタイ人、タイ人よりはベトナム人を考えるのが合理的なのである。
  勿論そこにミャンマー人がいたら当然、そちらに食指が動くだろう。そして難問は、北朝鮮人もいた場合である。どっちが旨いのだろうか。肉を食べる食べないだけの問題ではなく、肉がたくさんついているかどうかという問題も重なって、我輩は一人、秋の午後に悩むのであった。
  しかしそれもこれも、腹部の検診が終わった安堵からであろうか。午前中行ってきた。なんか器具を腹にあてるのだが、うーん、むずがゆい。しかも何か屈託が生じて、苦しい。息を吸って止めるたび、意気消沈してしまった。その解放感からか。・・・でもろくな解放ではないような、、、。
  ともあれ、読者諸氏には謹んで、こういう極限状況に置かれぬよう期待する。そして万が一置かれた場合には、我輩のことを思いだすように。いやこのブログを。