panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

昼に1000円のものを食べるととたんに夕食が食べたくなくなる症候群


  普通昼は360円前後のそばかカレーを食べているのであるが、1000円というのがポキのような万能庶民には負担なのである。
  かくして102歳ともなって、表記のような症候を示すようになっている。ために、外出してもできるだけ軽いものを食べようとするが、今日は天ぷらそばだったのに、やはり1000円で、しかしというかやっぱり、つまり案の定、足元はふらつくし、帰宅後もやる気はでない。
  そこでやはり自分の心のルーツを探るべく、いとこいさんの漫才を扱った本を読むことにした。弟のほう(喜味こいし)が父親と同じ年である。いとこいさんはもう二人とも亡くなってしまったが、そのときはそうかあくらいにしか思わなかったが、やけになつかしい。
  関西ルーツのテレビ番組をみながら辺境北海道で育ったポキである。関西漫才の最高峰もスチャラカ社員も(といってもわかるまいが)瀬戸てんやわんやも一緒くたにして笑っていたが、今思うと小学生の時分は幸せだった。というか小学生で不幸せな人間というのは悲劇である。
  ポキは、関西漫才のような世界が大人の世界だと思っていたアホな子供だった。アホだが平凡で幸せな小市民小学生の胸の中に流れた熱い関西の血潮を、文章の上でもう一度追体験しようと思っている土曜日のもう夜。あー、今日はこれだけ書くのにすら、疲れた。
  山田由美子のあとは下のこれを少し読むというより、見ていたのだが、人間ってのは天使から悪魔にまでなんでもなれる万能な動物なのである。この人間の万能性は、思うにできれば避けたかった。でもアウシュビッツは終わらないとレーヴィは云っているのである。