panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

赤木春恵94歳亡くなる




  この三枚のなかに赤木春恵はいない。この三枚から総合されるもの、それは細腕繁盛記である。赤木春恵はこの50年以上前の名作ドラマの出演者で、本気でポキが怒りを覚えた、いじめる姑であった。
  逆算すると、もしかすると当時はまだ30代なのではないか。ばあさん役がはまっていて、ポキは関西の想像上の血が流れる小学生時代、熱川の伊豆弁にはまり、ふぎぁあにゃあとか覚えることになったのである。何が悲しくて。
  しかし後年、大学生時代に映画砂の器の名セリフを知らず知らずに間違って覚えていたことを思うと、おそらくもっと正確な記憶の仕方をしていた。そういう記憶の黄金時代の憎まれ役、赤木春恵。日本中から憎まれていたろうが。
  いじめられるのはアラタマミチヨである。そして姑と一緒にこの宝塚のスターをいじめるのが富士真奈美。その夫、正吾が最後の写真の人。名前は失念したが、名わき役である。
  ちなみにアラタマミチヨは大阪からきたことになっていて、関西弁もふんだんに出てきた。都会の大阪と辺境の伊豆熱川。当然関西弁にも親しんだが、やはり強烈な伊豆のことばに圧倒されるドラマであった。
  赤木の写真は掲載しなかった。恨んでいるのだろうか。まだ。・・・アホだね。