panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

どうした、この荒れようは?


  ポキの有利な点があるとすれば、読みたい本がすぐそこにあることである。図書館から借りればいいのである。そして今日はソール・ベローのハーツォグを借りてきた。
  例のアラン・ブルーム関係で突然興味をもったのだが、日本では全然人気がないというわけではなく、一時は読まれていた。でもポキが読んだことはない。
  いま少し読んでみると、どうも大江的な感じがないこともなくて、それが嫌だが、結構読ませるものがある。しかし70年に翻訳されたからか本は製本されている。早川書房の本だが、どうしてこうなるのか。というのも今日借りたのが二度目で、一度目は2000年なのだ。当初30年間借りられていない。だから一体この本の惨状はいかなるものなのか。
  ただ図書館で読む本ではなく、借りて読む本だと思うのだが。なのになぜこうも老化しているのか。製本されるまでに。ということで、買っても1000円くらいで今は手に入る。430ページくらいの大作だが、何十週もアメリカではベストセラーになった。