panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

いくらなんでも


  普通人は月曜日から仕事をする。ゆえに家人1は大森に帰っていった。我輩は火曜日が人前に出る日なので、ぼんやり必要なメールのやりとりをしながら、フィガロの結婚を聴いたり見たりしている。夜10時過ぎ。
  十年前のウィーンフィル。指揮は亡くなったアーノンクールアンナ・ネトレプコはまだそれほど太っていない。
  さて我輩はこのオペラを実演でみたことはない。外国で接する機会がなく、あってもそのころはモツ君に興味がなかった。日本ではなるほどこうやって外国人は儲けているのか的な高額料金で、外国に暮らしたことがあれば、阿呆らしくて払える額ではない。かくして、出無精な---デブ症では断じてない--我輩はいまだ見たことはないのである。
  そもそも何時間も教養的大衆と一緒に鑑賞する力がないもんで。すぐ飽きるし、お尻も痛くなる。多動症でもあるし。
  でもやはりあと何年かのうちにやはり魔笛フィガロくらい見て死んでいったほうがいいだろう。と思うようになった。着々と死出の旅が現世と交錯しながら進行しているのである。アデュー。