panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

明日からまた一週間


  先週はサラリーマンならどうってことない一週間だったろうが、さすがに無為無想な我輩としては疲れてしまった。疲れ果てたのだが、昨日、家人のブーツを買うのをつきあって、ついでに007スペクターを見た。長い映画だったので、気晴らしなのにまた疲労するが、007だけは映画館で見なければならない。
  最初の場面がメキシコ市の死者の祭のシーンで、これがどうやって撮影したのか不思議だが、そこではやくも気づく炯眼(けいがん)な我輩。画面がハリー・ポッターの後半映画のように暗い。青色がきつくでる色彩構成で、シリアスにはなるが、目の保養にはならない。最近のイギリス映画ってどうして美しい色を出せないのだろうか。この映画も青と茶色系で、冬のシーンが雪だから、からっとした気持ちのいい画面がなかなか出てこない。斜陽イギリスを背景にするからだろうか。主人公の俳優もそろそろ代え時だと思う。
  ということで久しぶりに封切館で見た映画ではあったが、評価Bということで。すまんこって。
  といってる日曜の午後、まちがって『裏切りのサーカス』というル・カレの映画でもまたイギリスの斜陽が映像化されている。この場合のサーカスはケンブリッジ・サーカスという広場のことでイギリス諜報部の場所を示す符号である。ロンドンの繁華街にあったはず。ケンブリッジ・サーカスは。・・・左様でございます。