panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

コロナ解除をハッセで祝う


Enea in Caonia, Pt. 1: Sinfonia

  10年前の東北震災のときは民主党菅首相だった。今回のコロナは自民党全般的低能内閣の菅首相である。これらの難事にトップがいずれもこうであったこと?に国民的哀しみを覚えつつ、解除の日を迎えた。しかし全体的に、どの時代も、日本のトップリーダーシップは低空飛行者であったことを思い返すと、人というよりシステムの問題、あるいはシステム運用の問題に決定的な欠陥があったということなのかもしれない。ギリシアの例のように、民主主義というのはこうした頽廃がかなり短期的にやってくるという危うい制度的仕組みなのである。ともあれ・・・こうやって一国が落ちぶれていく過程でオリンピックまであるというのは、もう吉本喜劇である。

  前回はヴィンチだったが、今回はハッセ。カノニアのエネア、って誰? 二つとも大した傑作ではないが、網羅する意志の下、コレクションの対象なのである。

  さてまた帰郷することになり、せっかく桜の満開近くなった首都圏を離れることになる。しばらく帰ってくることはない。北海道はまだたまに零下である。それを思うと、いまから心が冷え込むのであった。