panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

遅ればせながら

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 一気に途中まで読んで、朝にはベッドの端から本がずり落ち、回収されないまま、つまり忘れていた結果、昨夜気づいたこの推理小説。昨年度の各種雑誌の年間ミステリーナンバーワンを総なめにした本。

 ホロヴィッツってポワロなんかのテレビの製作者だったのではないか?小説家?確かに文章がうまくて、すいすい読める。安定というか安心感がある。北欧ミステリーのような気取った、ポエチックなところもない。バース近郊の田舎町が舞台。イギリス人の酷薄さと村社会のむずかしさが、それでも結構明るい陽光がふりまかれている世界のなかで展開していく。

 昨日今日と鬱陶しい春の雨に行く手をふさがれて、読んでいるわけなのである。