panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

シューマン三昧


  久しぶりにゆっくり職場の机の前にいる。部屋には最近ますます箱ものが増え、箱の思想とかいうような言葉もよぎるが、母をバックバカとかいっている息子としては箱バカというべきだろう。安いフタ付き段ボール箱にいろんなものを収納している。
  聴かないCDも収めつつある。19世紀後半から20世紀初頭のフランスものはもう廃棄したいくらいだ。そもそもドビュッシーやラベルだって常時聴きたいわけではない。とくにドビュ君は死んだ方がいいのではないか。つまらない。というかとうに死んでいるわけだが。
  ということで出てきたシューマン4枚組。前にも紹介したろうか。2010年、我輩がタイにいた年はショパンイヤーであるとともにシューマンイヤーだったのではないか。そのためたくさんCDが出たようだが、外地にいて知らなかった。というかまだ売ってるってことは売れなかったんだろう。シューマンはドイツロマン派の華である。そうおいそれと日本で人気が出るわけはない。
  バッハと並んで好きだったシューマンも学生時代のことで、その後シューマンの批評家としての大きな役割を考えるとヨーロッパ音楽を少しゆがめたのではないかと思うようになって、やや距離を置くようになった。それに何度も聴いたせいか、体が拒否反応を起こすということもある。シューマンアレルギー。
  でもサバリッシュ指揮の交響曲はいい演奏だと思う。すっきりしていてシューマンの欠点とされる音の混濁感もない。きびきびしている。・・・ということで、今日のFMはつまらないので、ずっとシューマンを聴くというわけなのである。今日は遅くまでいる予定なので、4枚を聴きつくそう。