panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

なぜマタイ受難曲は100年以上も演奏されなかったのか?


  大雪で来るべきものが来ず、待ったあげく午後遅く届いたなかに、ルネ・ヤーコブスのマタイがあった。さっそく聴きだすが、CD2枚組ってどういうこと?3枚で演奏するべきものではないか。マタイは。
  予想通り古楽式演奏はテンポが早いし、厚みがない。これがヤーコブスの指揮なのか。一応全部素通り的に聴き通し?、リヒターとくらべてみるが、結局、我輩の場合ではあるが、リヒター以外で聴くマタイは、まったく面白くない。
  だからバッハの死後、マタイがずっと演奏されなかったというのはうなずける。これってリヒターでのような美しい厚いバイオリン伴奏がなく、かつテンポのよすぎる演奏であると、駄作としか感じられないのではないか。まずいこと、云っているのか不安だが。・・・ということで、リヒター抜きマタイには、まいったまいったまたいというお話。
  自室に戻り、マルクジンスキー(最近はマルツジンスキーと呼ぶのだが)撰集のなかからマズルカを聴く。これが金曜日に届いていれば、もっと充実した週末になったのだがなあ。