ホリガーもニコレも、、、
月曜日。帰宅してぐったりしているが、帰路、ハインツ・ホリガーのオーボエを聴く。バッハのオルガンのトリオソナタ6曲をアレンジしたもの。こんなのがあったのかあ。
ホリガーは空前絶後のオーボエ吹きで、精気みなぎる演奏である。古楽演奏で枚数の多いシェレンベルガー?だのの冷たいオーボエなどとは大違いで、久しぶりにオーボエらしさを感じる。あまりにいいオーボエ奏者がいないので、最近の我輩愛好の楽器ではオーボエは3位に落ちていたのである(リコーダーに負けた)。大学生時代からホリガーをしのぐものはいないのではないかと思っていたが、それから何十年もたって、思った通りであることを知る。
最近、デノンやデッカ(現在はユニバーサル系列)などの日本製のCDで出ている80年代および以前のホリガーやニコレのフルートでバッハを古典的に聴き返している。これは我輩にとっては一種の原点回帰であって、最新古楽演奏などの長い聴取をへて、ふたたび6,7,80年代の黄金時代の再評価が自分の中で進んでいるわけである。
古楽演奏の連中には躍動感がない。一見ありそうにみえるのだが、これを躍動感とはいわないのではないか。未熟感というべきかもしれない。古楽演奏から否定された一時代前の演奏の方が真の躍動感に富んでいる。そう思うようになった。
それにしても月曜日はこたえる。しゃべることで寿命が縮まることは確実である。とはいえケチなところは見せられないのでしゃべるのだが、聞き流してどうにか得点しようという若人の態度がある限り、日本サッカーは負け続けではなかろうか。って?