panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

進化論の復活

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(この写真の引用元を忘れた)

 ヨーロッパからの飛行機が間に合わないので困ったことになった若人のために職場に来たが、なすすべがない。どうしてこうも甘いことを考えているのだろうか。飛行機の運行は日本の電車だとでも思っていたのだろうか。

 ともあれ、午前中の仕事は終わった。むなしく終わった。

 最近、暴力や戦争を進化の枠組み(進化心理学のような)を使って議論することが隆盛している。いずれも翻訳だが上下巻の分厚い本でこのような問題を扱ったのを読んでいるが、従来の社会科学の専門的特化が破られていて、壮大である。やはりサルの段階から論じなければ、ヒトの行動と組織、そして文明などというものの意義はわからない。せっせと博士論文はますます狭く特化して深化していくのだが、問題は深化ではなく進化なのだという気分の朝である。