panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

ファジョーリとジュノーのクセルクス大王

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 ヘンデルのこのオペラの第二曲目が有名なオンブラマイフーである。セルセのSをXにして最後にSをつけると、クセルクスと読めることがわかる。ペルシャの大王。ヘンデルのオペラは当時の風潮にそくしてエキゾチックな舞台を選んでいるのである。

 この演奏ではファジョーリが主役で、第2位?にヴィヴィカ・ジュノーが並んでいる。というポキとしては垂涎(すいえん)の演奏である。ドイツグラモフォンに移籍したのだったか、ファジョーリ。いずれにしてもどっちかといえばレーベル的には珍しい作品である。・・でもジュノーの役割は少ない感じがする。残念ながら。

 長い散歩の後で聴いていると、明日からまた騒がしい週日が始まるというのがほとほと嫌になる。大阪の知事選に気取った俳優がたつ(自民党)というのも騒がしい感じだし、ほんとに慌ただしく超近代社会は移ろっていく。いつか地球外脱出の夢がついえ、資源が枯渇したとき、人類はどう自分たちの種の軌跡を総括するのだろうか。

 ヨーロッパ人が遭遇したときのイースター島の住民のように、どうしようもなく原始化して、そんな回顧も反省もできないまま、なし崩しに絶滅していくのかもしれないが。