panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

書くことはないという日


  午後三時、職場の天候は晴れ。朝は雨模様だったが、嘘みたいに晴れた。
  午前中に一つ、午後に一つ、予定があり、その後、大笑い話を戸外で一回して、自室にもどる。
  あることを考えているが、とくに書くことはない。明日は木曜日で、春なら仕事だが、秋は仕事日ではないので、一日あく。それが、とても、うれしい。何かするわけでもないが、大体他の日と同じことをしているのだが、解放感があるわけで。そうしている間に週末である。こうして102歳の一週間は終わるのであった。
  つまり、我もまたアルカディアにあり、の感あり。バイ・ゲーテ

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  このCDの歌い手はミネッシアである。例のフィリピンのその辺の労働者のような。でもこういうタイプの若い人びとがポキのまわりでポキと同じ職業につきだしたように思える。教養があるとかないとか、頭がいいとか悪いとかいってる場合ではなく、そもそも中産階級的な素振りがないことがある意味衝撃なのであるが。いや正確にいうと、素振りはそれなりなのである。ただ外見や外観がそれに釣り合っていないというか。
  先日文化勲章をもらった山崎正和のような嫌味なほどの紳士ぶりは、文字通り、嫌味だが、それにしても。
  と思って山崎氏の写真を掲載しておくが、昭和9年生れ。84歳である。衰えというのは来るものであるなあ。愕然とする。颯爽とした嫌味なほどに上品を振りまいていたのに。検索してみると数年前から有料老人ホーム暮らしのようである。優雅で高級な。でも、教訓は、人に老いはやってくる。おいおいに。おいおい!おーい。

  でもそれが彼のアルカディアということなのである。現在の。そして往時の写真。

 
  日本人バイオリニスト佐藤と思われる人物の緩急の弾きわけの見事さと第3楽章の圧倒的な技術。