panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

ブランカとギター弾き


  朝これを録画してあったので見ようと思ったが、イタリア映画だとばかり思っていたら、事実イタリア映画だった。制作上は。
  しかしその実、監督は日本人カメラマン、舞台はスラムのフィリピンだった。うーん。
  もっとも貧富の格差に愕然とする国のストリートが、美しく映像化されている。猥雑さが距離を置くと美しくみえる。だからこそ日本人のある種の人々は、かつてのポキも含めて、しばしば東南アジアに通うのである。
  でもこの種の悲しい感じの映画をみる気力はもうない。美しい悲惨さを目の当たりにする力がないのである。その結果、途中でやめて、自室に戻ってきた。近年の成長物語を説明する専門書は難なく読めるが、ミクロレベルのストリートチルドレンの話になると、とても正視できない。
  この弱さというのは、明らかに、老化の証である。く〇そー。