panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

飯森息子のほうのブラームス


  引き継ぎを終えた。とうとう。へとへとだし、花粉症なのかもしれない。
  しかし解放されたといえるだろう。へとへとで花粉症でもいいじゃないの。解放のメールを全員にうち、そして気がつくと時刻は、今日もサラリーマンなら仕事の終わりである。ついでにポキも仕事を終えた。
  昨夜馬込から帰る車のなかでNHKFMでは変な音のブラームスの2番交響曲を流していた。とてつもなく下手なのか、音がそろっていない。テンポも著しくのろい。でも聴かせるのである。古楽器の演奏なのか。途中から聴いたので外国の少人数の室内楽管弦楽団がやってきて、ガット弦だのパルブなしの金管(咆哮がすごい)でやってるのか?
  そもそも途中の途中でブラームスだと気づいたのであって、当初はモーツァルトかと思った。なんだか古色蒼然とした音色なのである。でも聴かせるわけである。
  最後にそれが父親でなく息子のほうの飯森某による山形交響楽団定期演奏会の録音だということがわかって、仰天した。この音色で山形の連中は楽しんでいるのか。うまいのか、へたなのか。さっぱりわからないが、とてつもなく面白い。
  レコード芸術では昨年飯森たちが出したモツ君の交響曲全集が高い評価を受けていた。だからこのブラームスもきっと、H.I.P(歴史的な情報を踏まえた演奏の意)によるものなのだろう。いずれにしても茶髪なので少し軽蔑していた指揮者だが、こんな音がこの時間のNHKから出るとは思わなかった。

  これはウッテイナイノカ?あ、もってた。