panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

「私の消極哲学」中野好夫


  10時前に寝ると、2時くらいに目が覚めて、苦しいので、たとえ頑張って静養するといっても就寝は遅らせたい、と思ってぼやぽやしていたら、有名(だった)な英文学者のエセーを思い出した。それが標題。
  億劫という言葉はポキもよく使うし、それが最大の己の習性でもあるが、好夫先生がそこでよく使っていたのは「物臭」(ものぐさ)だった。ものぐさという言葉はもう死語かもしれないが、消極哲学といいものぐさといい、ポキにはふさわしい言葉なので今後は多用することにしたいと急に決意した。
  10時半すぎたから寝ることにしよう。静養というのはつらいものなのである。しかしものぐさの静養とは言葉の上では、静養しないということと同義になるから、頑張る静養に対するときものぐさはその反対の勤勉と化すのであろうか。それとも、ものぐさと静養が合体して、ただのものぐさが加速するだけなのだろうか。