panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

暑い南から戻った男


  昨晩深夜、自宅に戻った。足はぼろぼろ、マメだらけ。歩き方がシンゴジラと化してはいるが、無事戻った。そして今日、朝起きると、もう秋の気配の日本。香港の喧騒がまさに、通俗的な表現ではあるが、夢のようである。夢といっても、その人間くさいバイタリティを含めた夢である。悪夢側に近づいた夢。
  ともあれ3泊4日の駆け足研修だったが、相変わらず若人は例年通りのんびりしており、しまいに10時集合などという、日本人ジャルパック旅行者にはありえないようなスケジュールであった。最終日はキャセイパシフィック・エアの不手際でほとんど香港市内をみないで空港集合となった。実質3泊3日というべきであろうか。
  ともあれ、例年通りいろいろの失敗があり、愕然、驚愕、不安、換気といったところ。あ、ホテルは立派だったので、換気の必要はなかった。
  昨日の今日で大変疲れており、あまり書く気力はない。そもそも無事戻ってきたわけだし、このブログの趣旨である生存情報伝達の機能はすでに果たされている。
  写真は初日にのぼった100万ドルの夜景。暗いが夜景なので。雲もあったが、それも結構であった。その後、我々はピークトラムという有名な電車で下降することをあきらめ(のぼりもくだりも長蛇の列)、タクシーに乗って一気に山をくだった。どの車も香港では、きち●いのように走る。事故を覚悟して着いた先が香港一のナイトスポット蘭桂坊(ランカイフォン)である。
  白人が群れをなして夜通し騒ぐ一帯。でも我々は総勢9名の遊撃隊なので、そこの中心からやや路地を入ったディープなこじゃれた店で、なんとあの我輩がようやくこれは飲めると云っているビールのしかもロゼ(桃色)を大ジョッキのような器で深夜まで飲むのであった。二晩つづけて通ったが、ふふふ、そこに大きな深淵、悲劇ならざる悲劇、喜歌劇というべきか、落とし穴が待っていようとは。ふふふふ。魔界香港、恐るべし、、、でもないが。・・・ちなみにヒューガルテンのロゼはベリー味の大変おいしいビールで、その夜コンビによると、そこにはヒューガルテンの白が缶ビールで売っているのである。ななななな、なんという天国なのだろうか。ビールにまた目覚めそうで、それはそれで怖いのだが。
  驚愕、恐怖そのものとは別に、二日目の夜、蘭桂坊でいこっていると、白人たちが爆音でいこっているオープンカフェに、香港警察登場という場面に遭遇した。白人たちがいこっているのに、黒人が乱暴狼藉していたのである。警官は拳銃をもって中に侵入していった。ジャッキー・チェンだの香港ノワール(暗黒街もの)はやはり夢ではない。