panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

前泊の虚しさ


  昨日ようやく航空会社がわかったのだが(キャセイパシフィック)、成田の早朝集合時間がぎりぎりである。横浜からだと。大森からでも苦しいが。前泊せざるを得ないか。ブッキング・ドットコムでチェックすると、そんなにホテルは高くない。しかし昨年もその前の年の東南アジアも前泊したのだが、前泊ってやることがない。これが問題である。
  昨年は鬼怒川の氾濫の当日だったので、大雨だった。これでは前泊やむなしだが(羽田)、成田の夜はとてもやるせない。まわりはただの田舎だし、みるべきもののない田舎という感じ。これではなあ。ナインアワーズというカプセルホテルが5000円で第二ターミナルにあるのだが、このほうがマシかもしれない。ましかもしれないが、ましなだけで、とても愛好したいわけではない。
  なんといっても、一日無駄にするのが、わずかしない、残り少ない人生において、とても残念である。ピティというかシェイムというか。どっちでもいいが、3泊4日+さらに一泊というのが思った以上に悔しい。ピティだし、シェイムだ。まちがってもピケティではない。それはフランスの学者だ。
  一昨年の成田など、着いたらとっぷり夕暮れで、みえない風景を窓から眺めながら、またうまみのない高いだけのピザを一人食べながら、泣きそうだったぜ。ま、ウソだが。にしても近い感情であって孤独を感じた。カンボジアみたいなどうしようもない国に行くからではない。ただ孤独なのであった。
  もし我輩がサラリーマンで年中、海外出張で成田に泊まっていたら、鬱病になっていたろう。・・・なら、やっぱカプセルホテルのほうがいいか。外は空港内だし。