panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

リオオリンピック、台風、お盆、日本のポストモダン


  月曜の朝。トリプル台風のため外は暴風雨。
  この10日間でお盆は終わり、オリンピックも終わった。ようやく一段落ついたと思ったら、体が重い。風邪なのだろうか。疲労蓄積の結果なのか。ぐったりしている。うーん。
  しかし何か忘れないうちに、書けるだけ書いておこう。
  写真は遠野。ふるさと村にある南部曲屋。曲屋はいくつも林のなかに点在し、銀色にしかみえない茅葺き屋根がまことに民藝的美の完成品として燦然(さんぜん)と輝いている。
  西馬音内盆踊りといい、今後の日本の脱近代は、江戸時代に洗練の極致に達しながらその後、ウェスタン・インパクトによって崩れた、生活のなかの美意識、暮らしぶりの美しさ、フランス語的にいえばアール・ド・ヴィーヴルをとりもどし、もっと高い次元で再構成するという仕事を本格化するということにつきるのではないか。家屋の全面的再検討や全産業上の日常的努力もふくめて、この日々の暮らしのありがたさや楽しさや美しさを構築するということが、少なくとも一つの大きな課題としてもっと前面に出てくるべきだ。
  日本のポストモダンとは近代によって全面的にこわされながら一部は洗練されもした日本的な「日々の用」(柳ムネヨシ)の美意識をもっと広汎に拡大していくことに努めることになるだろう。
  うん?文章がおかしいか。もう一度眠ろう。

  こちらは秋田の曲屋。田沢湖畔の草薙家。岩手と秋田の違いはどこにあるのだろうか。
  こうやって見直してみると、東京にいるより東北の夏が圧倒的に心身にいいということが改めてわかる。というか、東京の夏よりひどい夏があるところって、ど-こ?